和傘、和室のふすま・障子にも使われる和紙。
洋紙のように文字を書く以外にも使われることからわかるように、耐久性の高さが特長のひとつである。
その実例として、1300年もの前の和紙が奈良の正倉院に残っている。
産地も特定されており、「越前和紙」が使われているのだという。
そんな越前和紙を守り続ける長田さんが、特に大切にしていることはふたつ。
技術を守ること、そして、人の話を聞くこと。
技術を守るだけでは、どこに使われるか、欲しいかを知ることはなく、続いていかない。
人の話を聞いて、欲されるところにしっかりとした技術で提供する。
両立させるのが、本来の「職人」だと長田さんは言う。