博多織。福岡県福岡市の博多地方に16世紀から伝わる伝統の絹織物。
最高級の博多織は、江戸時代福岡藩黒田家から徳川将軍家に献上されたことから「献上博多」と呼ばれている。
献上博多には、独鈷と華皿と子持ち縞をあしらった模様が用いられる。このデザインを持つ献上博多は、福岡市地下鉄博多駅のシンボルマークとして利用されている。
「やっぱりものづくりが好きなんですよね。自分でデザインして、自分の好きなように作れますからね。」
そう、穏やかに語るのは博多織を40年以上も織り続けるハンズ工房の松本茂記さんであった。