日本最大の面積を持つ市町村。それが岐阜県高山市。その面積は大阪府より広く、東京都とほぼ同じである。
広大な面積を持つ高山市には自然と歴史が溢れており、「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン2009」では三ツ星を獲得している。
江戸の町並みを残す「さんまち通り」や、「高山陣屋」。飛騨の小京都と呼ばれるこの地に伝わるのが、飛騨高山の紙絵馬である。
飛騨高山の紙絵馬とは、松倉観音の祈祷を受けた縁起物である。彼の地では、江戸時代から毎年8月9日・10日に一年の息災開運を願い、「福」が逃げないように玄関の壁に馬の頭を家の奥に向けて貼る風習がある。
江戸の昔から受け継がれてきた技で神絵馬を刷る池本さんは「伝統とは伝えるということ。伝承とは伝え承ること」と語る。池本屋六代目・池本幸司さんの技は、お子様にも、そのお子様にも受け継がれて行くことだろう。