大山。別名を「阿夫利(あふり)山」、「雨降(あふ)り山」という丹沢山系を代表する
標高1252メートルの山は、休日となると登山客があふれる。
伊勢原川からの登山は、大山ケーブルカーに乗り、阿夫利神社にたどり着くところから始まる。
その大山ケーブルカーに乗るまでの小道は「こま参道」と呼ばれているが、お土産屋さんが並ぶこの通りを「こま参道」と呼ぶには訳があるのだ。
古代から信仰の山として人気を集めていた大山の縁起の良い土産物として人気を集めていたのが「大山こま」なのである。
「昔は30軒以上の職人さんがいたけれど、いまは4軒。平均年齢は70歳以上だ。」
はりまや商店の播磨さんは、そう語る。
新たなおもちゃや遊びが次々生まれる現代。
こまで遊ぶ子供は減ったが、子供が楽しそうにこまで遊ぶのが何よりもの張り合いだとも、播磨さんは語る。