大分県第三の都市、中津市。黒田如水こと黒田官兵衛が築城し、細川忠興が完成させた中津城で有名な街。
そんな中津に伝わるのが、中津和傘。その歴史は、約200年にもなると言われている。
最盛期には70件も存在していた和傘屋も、平成15年には最後の1軒が店じまいとなり、いったん、歴史が途絶えることに。しかし「和傘工房 朱夏」の今吉次郎さんをはじめ有志8人が、1本の中津和傘を分解し、再生することに成功したのである。
今では番傘はもちろん、蛇の目傘、日傘、踊り傘、あんどん、そしてランプシェードなど数多く作品を作り続ける今吉次郎さん。
「お客さんが求めているものを受け入れて改善していくのが職人。いいものをどんどん作る時代になって欲しい」と復活させた中津和傘の未来について語ります。